子ども絵画コンクールで入賞するコツ【構図】

絵画コンクールで入賞している作品の構図にはある共通点が…

絵画コンクールで入賞するコツ。今回は「構図」についてお話します

見本が一番、大切!

どんなにアイデアが良くても、色塗りが丁寧でも、構図がイマイチだと完成もパッとしません。
例えば「大好きな動物」がテーマだとして、「ライオン」を描くとします。
以下の3つだと、どのライオンが受賞しやすい見本だと思いますか?

composition1

正解は、【3】です。
画面いっぱいで大きく、インパクトがありますよね。

対して【1】は全身が入っており、せっかくのライオンの迫力が分かりにくくなってしまいます。

【2】の見本も動物園でエサやりをした体験から描きたいと言ってきた生徒がいましたが、
いざこれを描くとなると、ライオンの檻やパネルがあり描きづらくなってしまうのでお勧めしません。

もし子どもと一緒に絵の見本を選ぶときは、「主役は大きくはみ出す」ようにしてください。

主役と脇役の位置を決める

上記のように主役をドーンと真ん中に1つだけ描く方法もおススメですが、ある程度描くスピードがついてきたら、2つ以上登場させてみましょう。

マンガや小説、ドラマでも物語には主役と脇役がいます。
そのほうがストーリー性があって面白いですよね?
絵も同じです。

主役を決めたら脇役も決めてください。
主役1人の時は背景のみでOKですが、人が二人いたり動物が2匹以上など、複数の場合はどちらかを大きく描いてみましょう。

先に○を描いて位置を決めるとよいです。
例えば釣りをする絵を描きたいとき、「釣った魚」か「釣っている人間」
どちらを主役にするか決めます。
今回の主役は「釣った魚」にします。

そしてこんな感じでいくつか主役と脇役の位置を決めます。

composition2

composition3

丸の中にラフで形を描いてみる

composition2-2

composition3-2

こんな感じで、どこに頭や体があるかわかるかでOKです。
とにかくポイントは、「大きく、画用紙からはみ出す!

実は上記の構図で描いた生徒の作品、どちらも絵画コンクールで入賞しました!
主役と脇役の配置をぜひ考えてみてくださいね

大事なのは大人との対話で生まれる

まだ子どものうちは何が主役で脇役かはわかりません。
そこは一緒に「対話」することで構図を導いてあげてください。

例えば、今回のように「釣りをしているところ」を絵に描く場合、

親「釣りのどこが楽しかった?釣った時?それとも釣った魚を食べたとき?」
子「釣った時!」

親「それはどうして?」
子「ずーっと釣れなかったけれど、そろそろ帰るときに大きな魚がつれたから」

親「それはどんな気持ちだった?びっくりした?嬉しかった?」
子「すごく嬉びっくりした!」

親「じゃぁ、釣れた魚も大きく描いて、その後ろに自分のびっくりした顔を描いてみる?」

という感じで誘導していきます。

composition4

完成品は魚が主役ですが、びっくりした女の子を脇役にして躍動感を表現した作品に仕上がりました。

構図を決めるときの対話はとても重要です。
ぜひ家で絵を描くときは子どもと話をして構図をいくつか考えてみてください。

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